天海祐希さん主演のドラマ「女王の教室」(日本テレビ系)では子役として、そして土屋太鳳さん主演のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」では岡野亜美役として出演し、国民的な女優の仲間入りを果たした梶原ひかりさん。
そんな梶原ひかりさんについて過去の出演作やCMなどを調べてみました。
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梶原ひかりが「まれ」に出演しブレイク!
梶原ひかりさんは「まれ」で石川県輪島市への移住体験ツアーに参加している岡野亜美役で出演していましたが、梶原ひかりさん演じる岡野亜美は、「女王の教室」のイメージが強かったのか、余りの成長ぶりに梶原ひかりさんを知っていた視聴者はびっくりしたようです。
そんな梶原ひかりさんが子役をやることになったいきさつは、梶原ひかりさんの強い意志によります。
「幼いころからテレビが大好きで、テレビの中に入りたいと思っていました。小6の時にはっきりと女優を目指そうと思い、そこからブレないで今日まで歩いてきています」
すでに小6の時に女優で生きてゆこうと心に決めていたのです。
テレビが大好きな少女が子役を経て、子役から大人への脱皮をうまくできたことにより、「まれ」でブレイクしたのだと思います。
子役から大人への脱皮は難しいもので、そこを女優になるという一心で乗り越えた梶原ひかりさんの意志の強さには恐れ入りる思いです。
やがて岡野亜美は、輪島塗の職人になるべく修行に励むことになるのですが、梶原ひかりさんのその凜々しさに心を鷲掴みにされた人も多かったようで、梶原ひかりさんは「まれ」の出演で一気にブレイクすることになったのでした。
岡野亜美という役柄はどこか梶原ひかりさんと重なる部分があり、どちらも意志の強さという点では共通しています。
そのために梶原ひかりさんは役作りに集中できたのではないでしょうか。
何度も言いますが、子役から大人の女性を演じる女優へと脱皮するには一筋縄ではいかない並々ならぬ努力が必要で、これは子役から女優へとなるには誰もが通らなければならない「壁」なのです。
それをスムーズに脱皮したように見える梶原ひかりさんは、人知れず、相当の努力を惜しまずに演技の勉強をしたことだろうと思います。
それが「まれ」の岡野亜美として結実し、また、映画監督の園子温さんらの目に留まり、子役の時にすでに定評があった梶原ひかりさんの演技に、さらに凄味と深みを加えていったように思います。
それだけ梶原ひかりさんの演技が「まれ」では異彩を放っていたということで、脇役とは言え、梶原ひかりさんの存在感は際立っていてキラキラと輝いていたのです。
また、男の世界である輪島塗の職人の世界に女性として飛び込むその清々しさに視聴者は快哉を上げたのだと思います。
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梶原ひかりが出演したドラマや映画に「女王の教室」や「仮面ライダー剣」や「仮面ライダーシリーズ」!
鬼教師・阿久津真矢を演じたのが天海祐希さんで、神田和美を演じたのが、先ごろ結婚した志田未来さんでした。
梶原ひかりさんはその志田未来さん演じた神田和美の親友である佐藤恵里花でした。
佐藤恵里花は、自己中心的でわがままな性格で、柳田依里佳さん演じた島田マリの自慢の財布を盗み、それが和美に見つかってしまうのです。
しかし、恵里花は和美に濡れ衣を着せて和美をいじめのターゲットにしますが、やがてね財布を盗んだのが恵里花であることがばれてやけを起こし、教室を放火しようとします。
それを見つけた真矢が止めに入ります。
恵里花はカッターナイフを出して抵抗しますが、それを真矢は素手で掴み真矢の手のひらには大きな切り傷の跡が残ります。
恵里花はそのことに対して卒業式の後に真矢に謝罪します。
恵里花は和美から真の優しさや触れて成長してゆくのです。
梶原ひかりさんは恵里花という難役を子役ながらも演じ切りました。
そして、次に梶原ひかりさんの名を世に知らしめることになったのが「仮面ライダー剣」(テレビ朝日系)です。
「仮面ライダー剣」では梶原ひかりさんは栗原天音役で出演していました。
仮面ライダーの都市伝説をを追う自称ノンフィクションライターの竹財輝之助さん演じた白井虎太郎の姉である山口香緒里さん演じた栗原遥香の娘が梶原ひかりさんが演じた栗原天音です。
栗原天音は仮面ライダーカリスである相川始に淡い恋心を抱いている生意気盛りの少女で、虎太郎を小ばかにしていますが、嫌ってはいないという設定です。
梶原ひかりさんの生意気ぶりは見事でした。
そして、梶原ひかりさんは他の仮面ライダーシリーズにも出演しています。
「仮面ライダー剣」はもちろんですが、「仮面ライダーW」と「仮面ライダーフォーゼ」にはゲスト出演しています。
「仮面ライダーシリーズ」には映画「仮面ライダー剣 MISSING AGE」(2004年)に栗原天音の幼少期として、そして、「仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!」(2014年)に鵜坂律子役として出演しています。
この2作で10年の開きがあります。
梶原ひかりさんは、この10年での成長を存分に見せつけたことと思います。
内面の強い女性を演じさせたならば、梶原ひかりさんは水を得た魚のように生き生きとします。
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梶原ひかりが出演しているCMは?
梶原ひかりさんはこれまで2本のCMに出演しています。
セガトイズの「恋するペット・ペコロン」(2003年)とカゴメの「野菜生活100」~お弁当を作る女性「お弁当」篇~(2014年)です。
特に、カゴメのCMでは新妻役が大変可愛らしいと評判になりました。
梶原ひかりが乃木坂46と共演!
2014年にリリースされた乃木坂46のシングル「気づいたら片想い」の特典映像に収録されている「乃木坂の4人」(監督:熊坂出)に梶原ひかりさんが出演しています。
何やら苛烈なドキュメンタリー映像に梶原ひかりさんが鬼気迫る女優魂を乃木坂の4人に見せつけている内容のようです。
それは「気づいたら片想い」に選抜された西野七瀬さん、松村沙友理さん、伊藤万理華さん、そして、樋口日奈さんの4人に対して梶原ひかりさんがエチュード(役者が台本なしに即興で演じ、話を展開していく稽古)の相手をしているのですが、それが苛烈と極まりないのです。
梶原ひかりさんには女優としての自負があるのでしょう。
乃木坂46の4人に対して全く容赦がなく、梶原ひかりさんが持っているものを全力でぶつけているのです。
それが生々しく編集することなく、ドキュメンタリーとして収録されているのです。
これは乃木坂46の特典映像なのですが、梶原ひかりという女優の凄さがより一層際立つ内容で、多分、梶原ひかりさんは、子役から女優へと移行するときに自分に容赦しなかったのだと思います。
自分に厳しくなければ、この世界では生き残れないと身をもって知っているからこそ、自分に容赦がなく、この世界で生き残ることの厳しさを全身全霊で乃木坂46の4人にも伝えたくて、苛烈なエチュードを課したのだと思います。
それだからこそ、女優として梶原ひかりさんは監督の熊坂出さんに一目置かれているということであり、梶原ひかりさんは大女優の階段を一段ずつ上っていると熊坂出監督には見えたのでしょう。
それは熊坂出監督だけではありません。
前述した園子温監督をはじめとする名監督にも梶原ひかりさんの演技に向かう姿勢とその演技力にはとても惹かれるものがあると思え、これほど子役から大人の女優へと大きな変身を遂げた女優も珍しいのではないかと思います。
それだけ、梶原ひかりさんの女優にかける想いは強く、また、それが見る者の心を打つのだと思います。