阿川佐和子さんといえば、エッセイストでもあり、タレントとしても活躍している女性です。
阿川さんは60歳を越えたとは思われないほどいつまでも若々しいですよね。
とても明るくユーモアのわかる方ですよね。
さらに先日6歳年上の元大学教授と結婚という驚きのニュースがありました。
そんな阿川さんですが、父親と母親の介護を経験してらっしゃいます。
阿川さんの兄弟は両親の介護についてどう感じていたのでしょうか。
阿川佐和子さんについて調べてみました。
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とうとうやってきた父親の介護に阿川佐和子さんは?
阿川佐和子さんのお父さんは阿川弘之さんです。
阿川弘之さんは「春の城」「山本五十六」などで有名な作家です。
文化勲章も授与された大作家です。
外ではとてもやさしい人だと評判だったのです。
ところが外では紳士として通っていた弘之さんですが、家の中に入ると「暴君」であり、子供たちを脅かせる父親だったそうです。
阿川さんの子供の頃の父親の印象はというと、ただひたすら怖くて厳しかった父親だったそうです。
父親の病気と介護に奮闘!現在は亡くなった?
その阿川さんのお父さんなんですが、転倒からのけがと緊急手術、誤嚥性肺炎で入院することになります。
その時には母親は物忘れがひどくなっており、父親の介護は無理な状態でした。
いずれは両親の介護をする時が来ると思っていた阿川さんですが、「とうとう来たか」と思ったそうです。
阿川さんは高齢者医療の第一人者である大塚宣夫医師が開設なさったよみうりランド慶友病院への転院を勧めます。
最初はまた病院かと不満を漏らしていたお父さんですが、思ったより素直に転院を受け入れてくれたそうです。
実はその病院食が大変おいしく、お父さんも胃袋をつかまれてしまったんですね。
実は大塚先生は患者の医療より介護、介護より生活という風に優先順位を他の病院とは逆転させていたんです。
それからはその病院で療養を続けます。
介護はいろいろつらいことが多く、厳しいイメージしかないお父さんに阿川さんも苦戦します。
そこで阿川さんらしい乗り越え方として、「会長秘書作戦」なるものがあったそうなんです。
「以前、北杜夫さんの奥様から、ご主人を看病するとき、看護師長になり切って乗り越えた、と聞いた話を思い出し、よし、だったら私は、わがままな会長に仕える”会長秘書”を演じよう、と。
そうすると、父、もとい会長が、”おい、玉ねぎが固い!”なんて文句を言っても、”あら、固うございましたか、それは失礼いたしました”なんてかわせる。
父だと思うと腹が立つけど、他人だと思えば割り切れちゃう。
そんな工夫もしましたね」
阿川弘之さんはその後2015年にお亡くなりになりました。
大往生だったそうです。
続いて認知症の母親の介護をした阿川佐和子さんの作戦は?
お父さんを亡くされた阿川佐和子さんですが、まだ大きな問題が残っていました。
今度は母親の介護が待っていたんです。
もともとお母さんは父親が存命中から物忘れが激しかったのですが、それに加えて転倒するようになってしまいます。
火の元のことが心配でもあり、阿川さんは兄弟とも相談して母親の介護に順番につくことにします。
だから、一時は、私も、覚悟を決めて、仕事を中断したほうがいいのかなと考えたこともありました。
でも仕事をやめたら私がもたなくなるだろうなと思い直して。
ちょうど私の更年期も来て、一時はカッカッしてましたね。
実はご両親の介護をされるときに、どうすべきか皆で迷ったらしいのですが、やはり娘の方が何かと頼りやすいということで、阿川さんも一度は仕事をやめようかと思ったそうです。
ですがご友人から介護は1年では終わるものじゃないとアドバイスをもらい、思い直します。
ストレスがあったら笑い飛ばす
阿川さんは辛いことがあったら、笑いで吹き飛ばすようにしているそうです。
現在、認知症の症状のある母を介護していますが、母は実に明るいボケ老人なんです(笑)。
朝、母を起こそうとしても全然起きる気配がないことがありました。
「起きて!」と布団をパッと剥がしたら、「あら、あんた、お化粧してるの?」と。
「そういう問題じゃないから、とにかく起きて」。
起きない母とのやりとりが延々と続いたあとに「あらあんた、お化粧してるの? きれいね」って。
思わず吹き出してしまいました。
介護は長期戦だからこそ、イライラするところを笑いに変えるのが重要だと思います。
ちょっとした罪悪感がやさしさの鍵
阿川さんは「ちょっとした罪悪感や後ろめたさ」が介護している側にも必要だと感じます。
介護している側がちょっとズルしたりサボったりすることで、ちょっとした罪悪感を感じ、その分優しくなれる、というのです。
あまりにも思い詰めて「私がこんなにやってあげてるのに」思うのは逆効果だそうです。
阿川佐和子さんの兄弟は介護を手伝ったの?
阿川佐和子さんには兄弟がいらっしゃいます。
兄は阿川尚之さんで、法学者であり慶應大学名誉教授です。
弟さんも2人いらっしゃいます。
4人きょうだいなんですが、弟が外国に住んでいたり、それぞれに家族はあるし、忙しい盛りなので誰か一人が母と同居するのはなかなか難しい。
そうは言っても、やはり親にとって、一番、気兼ねないのは娘なんでしょうね。
今では残されたお母さんを兄弟と手伝いの女性で交代で世話をしているそうです。
阿川佐和子さんは、父親の介護と、それに続いて母親の介護をしてらっしゃいます。
阿川さんだけでなくご兄弟も手伝いながらの介護ではありますが、やはり一人娘ということもあり、中心的存在になっています。
阿川さんの明るい性格と持ち前のユーモアで、大変なことも笑い飛ばそうと頑張っているようです。
阿川さんを応援したくなってきましたね!